kazcast #128<span style="font-size:large;"> <strong>ユナイテッドピープル(株)代表 関根健次さんインタビュー②</strong></span></span>

中嶋:
そんな中、今回僕が上映させて頂く「LIGHT UP NIPPON」は、更に強い思いを感じます。この映画を扱うきっかけはなんだったですか?
関根さん:
元々、監督が友達だった、ということもあるんですが、「映画ができる」という話を聞いて予告編を見せてもらったんです。そしたら、もう、予告編だけで泣いてしまいまして。「コレは応援するよ!」ってメッセージを送って、そしてこの配給へとつながりました。
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中嶋:
私の友人も予告編だけで泣いてしまった人がいましたよ。
でも、ホント、この映画から私は「本当の勇気」を感じました。
関根さん:
そうですね。
この「LIGHT UP NIPPON」という花火のイベントを立ち上げたのは高田さんという、都内在住の一人のサラリーマン。彼の思いと行動力が、この奇跡とも呼べる、被災地での同時開催の花火大会を実現させ、多くの被災者に、そして日本人に希望を与えてくれました。
この出来事は、「一人の人間の行動は、社会を変える事ができる」、という事実を表しています。強い思いと勇気ある一歩は、多くの人の心を動かし、その一歩を支援する人が必ず出てくる、という事を教えてくれています。
それは、日々の私たちの生活の中でも言える事なんですよね。
何かを変えたければ、人生を変えたければ、自分が動き出せばいい。
その勇気ある一歩が大切であり、それを継続するために必要な信念、そして応援してくれる人々との絆、それが大切だと気づきます。
何も自分で事業を興そうとか、何か大きな事を始めようとか、そんな人でなくても、多くの方々の日常に活かせるメッセージがあると思います。

中嶋:
震災の記憶の風化を心配する声がある中、映画を観る事で、復興の一助となる、という仕組みも素敵ですし、その映画自体の持つメッセージを多くの方と共有できたらと思います。
私が今回、会場のアートスペース展示をしたいと思ったのも、このスバラシイ映画と自主上映という仕組みをより価値のあるもの、ただの上映会ではない、「人がつながるイベント」としたかったからです。今回、その一例として始めた「手形花火」の制作もそういう意味を込め、参加者の「手」を借りて「手」をつなぎ、次の会場にバトンを渡せたら、と思っています。
関根さん:
そのアイデア、いいですね。是非次の会場に繋ぎましょう!
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中嶋:
ありがとうございます!
・・・さて、だいぶ、日も落ちてきました。。何やら美味しそうな香りがしてますが、
今日の関根家の晩ご飯はんでしょう?
関根さん:
ええ、おそらく先日獲って来たアサリが登場すると思います。
食べていきます??
中嶋:
ご相伴にあずかります!

 

<strong><span style="font-size:large;">kazcast#127 <span style="font-size:large;"><strong>ユナイテッドピープル(株)代表 関根健次さんインタビュー①</strong></span></span> <span style="color:#0000FF;">

中嶋:
今日は今回の自主上映映画「LIGHT UP NIPPON」の配給元のユナイテッドピープル(株)の代表、関根健次さんにお話を伺います。
こんにちは!
関根さん:
こんにちは!
中嶋:
いい景色ですね〜。
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関根さん:
海が好きなんです。そして田舎が。
良く海に貝とか魚とか獲りにいきますよ。
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中嶋:
よく焼けていらっしゃいますもんね。
このご自宅が会社でもあるわけですが、まず、ユナイテッドピープルってどんな会社なんでしょう?
関根さん:
はい、「一人ひとりをつないで、よりよい世界を創っていく」。ユナイテッドピープルという社名は、文字通り人と人の連帯を意味します。 人と人をつないでいき、力を合わせてよりよい世界を創っていきたいそんな思いで運営しています。
映画配給事業の他にも、インターネット上で出来る募金サイト「イーココロ!http://www.unitedpeople.jp/archives/81」。
オンライン署名サイト「署名TV http://www.unitedpeople.jp/archives/85」などを運営しています。
中嶋:
映画の配給事業というのはどこからスタートしたんでしょうか?
関根さん:
僕はよく海外へ足を運び、色んな世界の現状を視察しています。
その中で、アジアの最貧国の一つであるバングラディッシュに行ったとき、貧民街の状況を改善しようと活動している日本人と出会いました。
その活動に感銘を受け、打ち解けていくうちに、「一緒にレストランを運営しないか」と呼びかけたんです。
現地の人が、貧民街を抜け出した後の働き口になるんじゃないか、そんな思いも込められていました。
そんなプロジェクトを進めているうちに、この現状を伝える為のドキュメンタリー映画が出来た、という話が持ち上がりました。右矢印1http://www.arijigoku.net/
社会の仕組みを改善するには、一人一人のサポートももちろんですが、その街づくりや政治に関わる大人達が現状を把握し、「改善しよう」という意識を持つ事が大切と思っていました。まずは、「知る事」が大切なんです。その知って貰う為の手段としての映画、というわけです。
多くの人に、何かを伝える手段として、その頃、僕の中で、映像を使ったメッセージ発信という物にすごく興味があったんです。
こんな言い方をすると良くないかもしれませんが、ニッポンの番組は情報バラエティが中心で、世界の現状等を伝える番組が少ない。もっと知らなくてはならない世界の事柄は沢山ある。その現状を伝えるジャーナリズムの手段として、映像でのメッセージに着目していたんです。
そこに飛び込んで来た、映画の上映という話。
そんな思いが重なりあった時だったので、余計に「これだ」と思いました。
中嶋:
そこから、映画の配給事業を勉強し始めまたんですか?
関根さん:
はい。何もかも初めてでした。配給権利の買い付け、字幕の依頼、広告素材の作り方、配給事業のノウハウなど、助けを得ながら学び、ようやく配給事業がスタートしました。
現在、世界で発表されるドキュメンタリー映画は1000本以上。隠れた物も含めると3000本くらいあるんじゃないでしょうか。僕が参加するドキュメンタリー映画の祭典ではその内300本が紹介されます。そして、権利獲得に動くのが、1本か2本。つまり、3000本の1本か2本しか、0.2〜0.3%しか、僕の手では紹介できない訳です。
だからこそ、真剣に選びます。時代の少しだけ先を見据えたメッセージのものをチョイスしています。
中嶋:
僕も御社が配給した「happy」そして「LIGHT UP NIPPON」を観ましたが、どれも記憶に強く残り、また、僕自身の行動にも影響を与えている気がします。
関根さん:
疑似体験する、「映画」という媒体が持つ力は大きいと思います。心にスッと届く。
だから、映像自体で社会を変えることはできませんが、映像は観た人の心を動かすことができる。心が動いた人は社会を動かす。そう思っているんです。
・・・・(つづく)

 

<strong><span style="font-size:large;">kazcast #126 </span></strong>

『LIGHT UP NIPPON』in 春吉バル クラッチ 開催!その ②

KAZCAST!!
ブエノス・アゴバンザメ。

こんにちは。中嶋です。
9/9(日)の 『LIGHT UP NIPPON』in 春吉バルクラッチ 
の会場をアートスペースのようにして、観にくる方が思いを綴れる場所にする。
そんな展示物の例として、良い案がでました。
それが、 『手形花火』です。
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手形を円に繋げて 花火に見立てる。コレを会場の壁に貼る。
映画も「花火大会をあげる為に奔走する人々のドキュメント」ですので、テーマにピシャリ!
しかも、人々の手で作る、オリジナリティと、「絵画の技術がなくても参加できる」というところに魅力を感じました。
さっそくやってみよう!
ということで、最初は『紙』に、『アクリル絵の具で』。。。
と思っていたのですが、どうやって皆さんに参加してもらおう??
仲間にそれぞれ画材を配っていては予算がいくらあっても足りない。。。
そんな事から、一つの場所に皆に集まってもらって、作ろう!という事になりました。
そして用紙も、『紙』ではなく『布」で。
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これは、この「手形花火」を次の『LIGHT UP NIPPON』の上映会に繋いで頂けるようにするためです。

もしこの手形花火が、会場が増えるに連れて花火の数が増えていけば、これはきっと素晴らしい物になるんじゃないか、そう思いました。
見に来た人の手形が、思いが、次の会場に引き継がれていく。
では「布』で!
画材は・・・色々試した結果、少しハードですが、布への色乗りが良い「水性ペンキ』となりました!
ではでは早速開始〜!!  ということで、制作が始まりました。
最初は、小さな布でスタート。。
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そして完成!
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次は大きな布で。
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お子さんも一緒に。。。

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子供達も楽しそうに作ってくれました。
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そして途中まで完成!
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そして、今度はもっと大勢で!!
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ということで、
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こんな感じの手形花火が今そろっています。
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夏のなので、早朝6:30位からスタートし、終了は9時まえ。
仕事前の方でも参加できる様にしました。
参加して頂いた皆さん。
ありがとうございます!
きっとこの思いは作品とともに受け継がれると思います!
・・・・そんな手形花火、、楽しいので。まだ作ります!
8/30(木) 6:30〜 中央公園 (雨天中止)
9/2(日) 6:30〜 中央公園 (雨天中止)です!

ふるってご参加くださいませ!
画材費300円!

 

<strong><span style="font-size:large;">kazcast# 125 </span></strong>

 『LIGHT UP NIPPON』in  春吉バルクラッチ 開催!

KAZCAST!!
ブエノス・アゴザウルス!

中嶋です
前回のトークイベントから早2ヶ月弱が経過しております。
その間にワタクシがしていたのは、、、、次のイベントの準備でございました。
それが、
『LIGHT UP NIPPON』in 春吉バル クラッチ 
デス!
期日は   2012年9月9日(日) 
場所は   福岡市の春吉にあるオシャレなバー
      春吉バルクラッチにて。
時間は 13:00〜 16:00〜 19:00〜  
の3回上演ですです。
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多くの方にご覧頂きたい。そんな思いで開催する事にしました。
映画は、東日本大震災の後、被災地各地で同時に開催する花火大会を企画し、実現させた、ひとりの男と
その仲間達、そして立ち上がった、被災者達の感動のドキュメントです。
ライトアップニッポンホームページ右矢印1 http://lightupnippon.jp/
映画予告編 右矢印1 

映画自体も大変良いです。
坂本龍一の音楽や、コトリンゴの歌がとっても良い演出になってますし、ナレーションの黒木瞳さんの
淡々とした語り口も過度に感動をあおらない感じが、逆に言葉一つ一つの重みを増している気がします。
さらに、この映画の収益の1部はこの『LIGHT UP NIPPON』の運営費になるんです。
映画を観る事が、復興の一助となる。そんなイベントを、誰でも開催できる。
この仕組みにいたく感動。。。
震災の記憶を風化させてはいけない、何かしたい、でも、何もできないんじゃないか
そんな思いを抱えている方、多いんじゃないでしょうか。
僕もそんな一人でした。

正義感は、ぶっちゃけ弱い方だと思いますが、
なんとなく、何も出来ていない自分、に後ろめたさを感じていました。
そんな僕には、とても良い、機会になりました。
協力していただいた『春吉バル クラッチ」のオーナー辻村さんにも
感謝しております。
なんとか、良い上映会にしたい。。
そこで、ただ上映するだけでなく、観にいらっしゃる方が「参加できる」上映会にしてみては?
と思い、会場の壁や窓部分をアートスペースとして解放する事にしました。
みんなで、思いを綴り、それを繋げていく。。。
そんな妄想を膨らませた訳です。
そして、、良い案が出てきました。
それが 『手形花火』です。
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続く。。。

 

kazcast #124 ワークライフブレンド報告②

kazcast!!
ブエノス アゴリータ!!
中嶋です。
遅くなりましたが、トークイベント、
『work * life BLEND〜幸せな働き方〜』
の報告part2をさせて頂きます!
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イベントの流れは以下のような感じでした。
オープニング
  ↓
ファシリテーター登場
  ↓
二人が入場
  ↓
 挨拶
  ↓
①自己紹介 関根健次
②自己紹介 安藤美冬
  ↓
トークセッションスタート
③ 幸せな働き方
④ 学生、就活世代に向けて
⑤ 転職、独立世代に向けて
⑥ グループセッション
⑦ トークセッション
⑧ 質疑応答
⑨ 二人からの告知〜
⑩ エンディング
台本には、それぞれのトークテーマの意図を書き込み、「何を伝えたいか」という主催者側の意図は書いていたのですが、さすがに出演者の方はそこまでは目がいかなかったようで、話が盛り上がり「どこへ行ってしまうのだろう?」という瞬間もありました。
時間が大幅にオーバーしつつあり、インカムで「早くまとめて!」というコールを出したりしてました。
でも、さすがは、時代の先端を行くお二人。ぴしゃりとトークをまとめてくれます。
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安藤さんについては情熱大陸やブログやyoutubeで主張されている考えを拝聴していました。
内容も、そこからぶれることなく、喋りのプロらしく、トークを引っ張って頂きました。
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関根さんは、お電話で打ち合わせしていたときはとても淡々としていたんですが、実際はとてもアツク、面白い方でした。
経験から出てくる言葉はどれも説得力があり、親しみがあり、意外性もあり、ぐいぐい話に引き込まれました。
そんな二人が、お互いにリスペクトし合って会を進めてくださっている事も伝わりました。
明日を切り開くパイオニアの紳士、淑女の対談。
とっても刺激になりましたヨ。
そして、テーマトーク後に設けた「グループワーク」。
出演者の話だけで終わるトークイベントが多い中、聞き手としてでなく、「参加者」として、お客さんに会を作る手伝いをしてもらう。
これには会場も湧きました。
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トークイベントが始まる前に、会場の空気を暖める意味で行った「アイスブレイク」(氷を砕く、ということで、固まっている心をほぐし、意見交換を活発にする一手間)が聴いていたようです。
アイスブレイクってなにか?
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これは、氷を砕く、という意味のごとく、固まりがちな集団の雰囲気や気持ちをくだけてリラックスした、活発な議論が生まれる雰囲気にするモノです。
これがまた、効果てきめん。面白い手法だったので、また今度ご紹介しますね。
トークイベントの会場受付で配ったアンケート「アナタが二人に聞いてみたい事は何ですか?」「トークを聴いてその答えやヒントは見つかりましたか?」に基づいて、6人一組程度のグループで「今の気持ちをシェア」して頂きました。
ああ、どんな話で盛り上がったのだろう。
全グループの会話を聴いてみたかった。。
そしてメインのお二人にも会場を回って頂き、どんな会話をしているか聴いて頂きました。
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これはこのままずっと続けるんじゃないか。。。と、。思うくらい盛り上がっていましたが、ずっとやっている訳にも行きませんので、次のコーナーに。。
次は「トークセッション」。
グループワークで出た話を元に、代表者に前に出て来てもらって、お二人に質問です。
10代代表では、高校生にしてCEO、というヨシダさん。「大学に行くべきか」という質問でした。
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関根氏は「大学は行きたいときに行けばいい、これからの大学は『学びたいときに学べる場所』になる。今の仕事が楽しいのであれば、まずそこに集中するのも良いかもしれません」という回答でした。
次に20代代表としてイナムラさん。「人に遭うときに心がけている事は?」この質問に対して安藤氏は「アポイントから丁寧にすること。自己紹介をきちんとする事。そして、お会いした後の経過をきちんと報告することが大切」と回答。関根氏は「本気のときは手紙で思いを届けるくらいの姿勢を表す」と回答していらっしゃいました。どちらも会う方への礼儀を大切に、ということですね。
その後、質疑応答をふまえて、イベントはエンディングに。
今後の展開として、安藤氏からはほんのリリースのお話を。
そして、関根氏からは「映画の自主上映」のお話がありました。
この映画の自主上映。
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配給元のユナイテッドピープルから映画を借りれば、誰でも自主上映映画会が開ける、というものです。配給している映画は、社会に今、必要とされているメッセージやジャーナリズムに富んだ内容の物。只上映するだけでなく、上映後はお客さん同士で、感想や気持ちをシェアする「人と人、気持ちと気持ちがつながる場所」にしてもらう事が目的なんだそうです。
その映画の一つが、『LIGHT UP NIPPON』。

コレは、阪神大震災の後、被災地で同時開催の花火大会を思いついた一人のサラリーマンと、その仲間、そして立ち上がる被災地の住民の皆さんの、開催までを綴ったドキュメンタリーでした。
予告編だけで、ちょっとウルッと来てしまいました。
そして、この映画は、上映して得た収益の1部は『LIGHT UP NIPPON』の運営費になる、ということでした。
誰でも参加できて、気持ちを共有できて、そして復興の一助となる。
そんな素敵なビジネスもあるんだな、そう思いました。
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友人からの誘いから始めたトークイベントでしたが、学ぶものも多く、そして出会いの多い、取り組みとなりました。
関わってくださった皆さん、ありがとうございました!